そんなに有名じゃないけど時計好きには知られている。
スイスの時計メーカーORISのポジションはそんなところでしょうか?

デザインは結構頻繁に変わります。
フランク・ミューラーが売れ始めた頃トノー(樽)型のモデルをいっぱい作ってたし、パネライが売れ始めた頃、大きな型のモデルを作ってました。

節操が無い。世の中の流行りを眺め、これが流行りそうや!と思ったら、さっさと商品化する。
小器用です。でも、そうやって出来た時計はなかなか良いんですねえ、これが。
コスト的に考えても非常にリーズナブルと思います。

写真(右)は、自動巻で、日付、曜日、24時間計、月齢まで表示され裏側はスケルトン、姿も悪くないでしょ?(実は僕のです。)
同じ機能でスイスの他メーカーなら3〜40万円以上しますが、ORISは10万円ちょっとで買えました(現在は廃盤。)

写真(左)は、ORIS唯一と思うけど、発売以来半世紀以上デザインを変えていないBIG CROWNシリーズ。
これは5〜6万円位から買えますが、なかなか風格のある良い時計と思います。

ヨーロッパではデザインの独自性にこだわるメーカーが多い中にあって、ORISは(BIG CROWNという例外を除いて)ムーヴメントが機械式という事にのみこだわっているようです。

自分のこだわりの一線は持ってるねんけど、こんなん売れるんちゃう?と思ったらちゃっちゃと作ってしまう、そんなスタンスが僕は好きです。