このブログを始めた頃、アコヤ真珠の業界が抱える様々な問題について、
それを取り上げ、鋭く突っ込んでいくつもりでいた。
それがいつの間にか、まるちゃんブログに。

一周年を迎えたことやし、ちょっと初心に戻り、本日はアコヤ真珠業界の問題について。

最近、宝飾店の店頭に「花珠鑑別書付き」と表示されたアコヤを多く見かけます。
花珠っちゅうのは、JPS師匠によると、鼻の珠、
すなわち多くの中で先頭にある珠、という意味だそうです。
養殖業者さんが、一日に何千個かの真珠を取り出し、その中の一番良い珠を、
「今日のハナダマは、これやな。」とか言ってはったんでしょうね。
そんな珠ばっかりが、あっちこっちの店頭に並ぶはずが無い、と思いません?

花珠鑑別書を発行するのは鑑別屋さんで、それぞれ独自の規定を定めて発行してはるようです。

でも・・・これが花珠かあ〜いうんが多すぎる。
業界ではそれを「なんちゃって珠」と呼んでます。

アコヤ真珠は海から上げられたら、そのままネックレスや指輪になるんじゃありません。
その殆どが神戸の加工業者の手で、様々な加工処理を施されます。
ま、いうてみたらお化粧やね。

でも化粧しなくても「すっげー美人!」と思わせる珠が
年々減少しているのが実情です。

そしてそんな珠には、「花珠鑑別書」なんて必要無いんです。

写真は、7〜7.5mm、無調色のネックレス。干渉色が出て最高の品質です。
花珠鑑別書付き・・・すまぬ。