数年前のことだ。
はぎちゃんと私は、国際宝飾展のため香港を訪れた。

移動のためトラムに乗ると、おもむろに現地若手ビジネスマン風の男性が近づき、はぎちゃんに話しかけてきたのだ。
「*****?(広東語)」
人間というのは、何の前触れもなく全く理解できない言語で話しかけられると、思考が急停止してしまい固まってしまうというのを初めて知った。
数秒後、はっと我に返ったはぎちゃんは、英語で自分は日本人であることを説明した。
すると、その香港人ビジネスマンは、言語モードを英語に切り替えて両替してくれないかと、ひるむことなく自分の言いたいことを言ってきた。
はぎちゃんは、あきらかに香港人と間違えられたのだった。

これだけなら偶然まちがえられたといえるかもしれない。
だが、はぎちゃんは、空港の免税品店でも広東語で接客された。

はぎちゃんの話によると、以前香港に来たときは日本人観光客に英語で道を聞かれたらしい。(香港人と間違えて)
また、台湾ではタクシーの運転手さんが何の疑いもなくいきなりペラペラ中国語で話してきたという。
そういえば、韓国の仁川にある中華街でも華僑の人に中国人と間違えられていたっけ。

日本人らしからぬ濃厚とんかつソース風の顔立ち。
おまけに、英語ですら大した話せないのに外国での威風堂々とした物腰。
確かにはぎちゃんが夫ではなく香港や台湾で出会ったら、私も現地の人だと思いこんでしまうだろう。
一説によると、はぎちゃんの顔立ちは中国の○○省によく見られるらしい。
また、彼は結構料理も上手いので、よく夕飯を作ってくれる。
家族を大切に考えるところなんて、中国人そのものだ。
私は、はぎちゃんの先祖は、1500年位前に日本にやってきて住み着いた中国人なのかもしれない!と激しく思うのだった。

結婚前、私は香港スターに憧れて「香港人と結婚したい」と熱望していた時期があった。
無意識のうちに中国から来た遠い先祖のDNAを受け継いだ(かもしれない)、はぎちゃんを選んでしまったのだろうか。

そんな国際的な(中国的?)容貌で、真珠屋はぎちゃんは明日もせっせと真珠を売る。
あなたの町に、もし謎の中国人風の真珠屋がやってきたら、怖がらずに「はぎちゃんですか?」とやさしく声をかけてやってくださいね。

by はぎ妻(blog乗っ取り計画、今日でとりあえず最終回…☆)
今まで、はぎ妻を応援してくださったファンの方々(いるのか!?)、ありがとうございました♪
明日か、あさってからはまた「はぎちゃん」がブログを管理します。