はぎ妻です

毎朝、自宅からオフィスまで徒歩通勤なのですが
県庁と兵庫県公館の間に
赤いレンガがひときわ美しいキリスト教会があります。
その教会の前を横切って私達は毎朝オフィスに向かうのです。

この教会も阪神大震災の時にはレンガ作りだったために
全壊してしまったのですが、
多くの信徒のみなさんの献金でこんなに美しく立派な新しい礼拝堂を再建する事ができたと人づてに伺ったことがあります

その教会の敷地に綺麗なバラの花を見かけるようになりました
去年は気がつかなかったのですが、
今年はたくさん咲いているせいか、
毎日お花を見させて頂くのが楽しみなくらい綺麗に咲いていました

薄い黄色とオレンジ、そして薄いピンクの色が
微妙なバランスで混じり合った大輪のバラの花です
今年、見かけたバラの花の中で一番綺麗だなって思います。

でも、
ある朝、いつものようにバラの花を見てみると、
こんな看板がかけられていました。

人の敷地のお花を切って持って行く悲しい心の人がいるんですね…
しかも、教会の…。
そして、
この美しいバラの花はアンネのバラ

たくさんの悲しい記憶を美しい花に昇華させているお花だったのです。

何万という人々の言葉にできないほどの悲しみや苦しみ…

このひときわ美しいお花は通り過ぎる私達に
多くの大切なメッセージを無言で送っているかのようですね。