何度も書いてますが、僕は地金を買い取ります。
その場合、刻印を見て、手に持ってほんものかどうかを判断します。
一番信用がおける刻印は、大蔵省検定印。あ、いまは財務省か。

ひのまるの横に菱形、その中に750とか900とかの純度を表す文字が刻まれています。

外国製品でも、刻印のあるニセモノいうのはあまり見なくなりましたね。

でね、刻印も何もない、でも間違いなく金、或いはプラチナやゆー場合
これを分析して貴金属の含有量を調べてもらうんですねえ。

もちろん専門の業者さんに依頼するんですが
実際にどのようにして分析するか?ちゅうと、
先ず硝酸のなかにその分析する金属を入れて、焚きます。
すると、この硝酸の中に、銀やパラジウム、銅などが溶けてしまいます。

次に、溶けずに残った金属を王水(硫酸と塩酸の混合液)で焚くんです。
ここでやっと、金、プラチナが溶けるんです。

貴金属が溶け込んだ硝酸、王水を、ま、ちょびっと試験管に入れて
ある器械にかけると、含有量がわかるんですが
これがまた、非常に正確なんですねえ。
これら硝酸、王水を電気分解などして、純金や純プラチナを作っていくんやけど
僕にしたらこの含有量がわかった時点で、買い取りが行える訳なんです。

ところで、ダイヤモンドやルビーを付けたまま、硝酸や王水に入れたらどーなると思います?

①溶けて無くなる。
②見るも無惨な残骸になる。
③きれいに残る。

正解は③番、殆ど変質せずに残ります。
でも真珠や珊瑚、トルコ石やオパールなんかはダメみたい。