はぎ妻です

連載もの(笑)なので、
今までのお話を読まれていない方は下記をクリックしてお読みください

三輪山 心の旅 〜その1〜
三輪山 心の旅 〜その2〜
三輪山 心の旅 〜その3〜

三輪山は、高さ467m、結構高い

登山道は頂上の磐座まで1本道。

登り始めて15分ほどすると、
相変わらず空は厚い雲に覆われていたものの、
小降りだった雨は、すっかり止んでしまいました

…さっきの神社での日差しはなんだったのでしょう??

三輪山では、お山自体がご神体なので、
おそらく1000年以上手つかずの自然が守られています。
登りの間、この綺麗な木々や鳥の声を道中、他の人と出逢う事も無く
私たちだけで楽しませていただけたのも幸せなことでした

お山の中は、清々しい空気で満ちていました。

ああ〜、私たちだけ神様に呼ばれたのかも〜?

高揚した気持ちで、やっと頂上の磐座まで辿り着きました。

磐座にはすでに先客が2人もいらっしゃったのです

1人の女性の方は、私たちと入れ替わるよう下山されましたが、
もうお一人の初老の男性の方が切り株に腰掛けて残られていました。

頂上の磐座は、1つの岩ではなく、50cm〜1mぐらいの岩が
築山のようなところにボツボツと突き出ているというものでした。
岩は雨のせいなのか真っ黒く見えましたが、
よく見ると、どれも濃い紫色をしていて、他所でみたことがないような岩でした。

私たちが磐座への参拝を終えると、
初老の男性は私たちが初めてここに来させていただいたことを知り、
お話を始められたのです。

「この山に登ると、良い事、不思議な事がたくさんあるよ」

今日で97回目の登山になるというこの男性。

この山はご神霊が強いので、いろいろ不思議なことが起こるという。
ここで、かつて神様のお姿も見た事があると…。

「ちょうどアンタみたいな綺麗な女の神様やった」

そんなこともあるのかもしれないけど、

ひょっとして、怪しいおじさん

でも、良い事って?
私にも起こるかな?と思い、思い切って聞いてみました。

「良い事って、何があるのですか?」

さっきまで機嫌良くお話しされていたおじさんの目が
突然、キラリと光り本気モードに変わるのがわかった。

「良い事って言うのは、宝くじがあたったりするようなことじゃない。
重要な決断をしなければならない場面で、一番良い道を選択できるようになった
これが、人生にとって一番良い事なんやで

 

怪しいおじさんかと思いきや、
いきなり経営コンサルタントの先生のようなことをおっしゃったこの男性。

…経営、そう、ただのおじさんではなく、このおじさんはきっと経営者なのかもしれない。きっとそうだ。
商売をしていたら自分の決断が生きる道にも死ぬ道にもつながってくるほど重要なのだから。

私たちはおじさんからいろいろなお話を伺っていたので、
結局磐座の前に30分ほどいることができました。
それだけ、神様のパワーもいただけた気がします

おじさんにご挨拶をして、
私たちは下山しました。
お山を下る時には登りと違って何人もの人とすれ違いました。
狭井神社に到着する頃には、また不思議と雨がぽつぽつ降り始めたのでした。

あのタイミングでお山に登ったから頂上で雨にあわなかった…
やはり今でも不思議な気がします。

ほかにも、ちょっと不思議な事、驚いた事などありましたが、
長くなってしまったので、割愛させて頂きます!

ですが、三輪山初心者の私たちにとって、
あのおじさんは神様からのガイドだったような気がします

三輪は、そうめんの産地だからお昼にはにゅうめんでも食べようかと思っていたのに、はぎちゃんがガッツリ食べたい!というので
く○寿司で遅めのランチ

この回転寿しのように、
何を選択するのかは自分次第。
人生でも商売でも同じ事。

いつも最良の選択ができるようになりますように
と、思いながら私は大好きなハマチとつぶ貝のお皿をチョイスしたのでした

おわり

長くなってしまってすみませんでした
最後までお読みくださった方々、ありがとうございます